子どもの逆さまつ毛は抜いちゃダメよ

病気のこと

逆さまつ毛って?

逆さまつ毛って聞いたことありますか?

小さい子をもつ保護者の方は聞いたことがあるかもしれません。
乳幼児期にみられるのが多いです。

大人の場合の逆さまつ毛は、目がゴロゴロ・チクチクして嫌な感じがします。

そんなジャマなまつ毛は抜いてしまえーーと思っちゃいますが、子どもの逆さまつ毛は抜かない方がいいのです。

今回は、逆さまつ毛のはなしです。

逆さまつ毛とは?

逆さまつ毛は睫毛内反(しょうもうないはん)といいます。
睫毛(まつ毛)が内側に向かって生えている状態です。乳幼児に多くみられます。

症状としては、まばたきが多かったり、メヤニがでたり、まぶしがったりします。
まぶたの皮膚が過剰でまつ毛が後ろにおされて逆さまつ毛になってしまいます。

下まぶたのことが多いです。
健診で指摘されたり、保護者の方が気づき、眼科受診してくるパターンが多いです。

逆さまつ毛はほっといても大丈夫?

逆さまつ毛は、常にまつ毛が目にあたっているので、「ゴロゴロするのではないか?」とか「目にキズがつくのでは?」「かゆくならないか?」と心配になるかもしれません。

が、子どもは大丈夫です。

子どものまつ毛はコシが無く柔らかいので目にキズをつけるようなことはありません。
大人のまつ毛は太く硬くなるので、1本でも目に触れるととてつもなく不快ですが…。
子どものまつ毛は大丈夫なことが多いです。

なので、基本的にはそのまま様子をみます。

勝手に抜かないでね!

「目に触れて邪魔そうだから…」といって、まつ毛を抜いたり、切ったりするのは禁止です。保護者の方は止めてくださいね。

まつ毛を抜くと次に生えてくるまつ毛は太く硬いものになります。そうなると目にキズをつけたり、ゴロゴロしたりするのでよくありません。

まつ毛を切ると毛先が鋭利になるのでこれまた、目にキズがついたり、ゴロゴロしたりします。
また、子どもの目の前でハサミがちらつくのも危険です。
予測不能の動きをされると、目にハサミがあたる可能性もあります。

よって、何もせず様子をみることになります。

大人の顔になると治ることが多い

逆さまつ毛は自然に治っていく場合が多いです。
子どもの顔から大人の顔へと変化すると、だんだんにまつ毛が外向きになってくれます。

自然に治らないときは手術になります。
経過をみていき、医師と相談してください。

逆さまつ毛自体は様子を見ていくだけですが、定期的に視力を測定するようにしましょう。
逆さまつ毛の目は乱視が強くなる傾向があります。
視力が下がっていないかの確認は必要です。

子どもちゃんは定期検査を受けましょう。

大人は眼科で定期的に抜いてもらいましょう。

 

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