健康診断を受けていますか?
健診の中に、眼科の項目もよくありますよね!
- 視力検査
- 眼圧検査
- 眼底検査 など
検診結果、ちゃんと見てますか?
- 毎年、眼底検査でひっかかるんだよな~。
- また視神経乳頭陥凹拡大だー!
健診結果で何かしらひっかかったら、眼科受診しましょうね。
あれっ!?
今年は「視神経乳頭陥凹拡大」ってなってない!
やったー!
治ったんだー!!
という、あなた。
残念ですが、視神経乳頭陥凹拡大は治りません。
過去に1回でも視神経乳頭陥凹拡大と指摘されているあなた、ちゃんと眼科へ行きましょう。
でも何で、視神経乳頭陥凹拡大でひっかかったり、ひっかからなかったりするのでしょう?
今回は、そんなはなし。
- 毎年のようにひっかかっていた「視神経乳頭陥凹拡大」が今回は大丈夫なのか?
- 何でひっかかったり、ひっかからなかったりするのか?
- 自然に治ったのか?
- 眼科に行かなくてもいいのか?
ということについて、まとめていこうと思います。
健診 眼底検査でひっかかった
健康診断に眼底検査という項目があります。
眼底検査で見ていることは大まかに2つ。
- 網膜の血管の状態で動脈硬化
- 視神経の形
視神経の形の異常で「視神経乳頭陥凹拡大」というものがあります。
これは治ることはありません。
過去に1度でも指摘されたことがあるあなたは、必ず眼科を受診しましょう。
視神経乳頭陥凹拡大とは?
まずは読み方から。
「ししんけいにゅうとうかんおうかくだい」と読みます。
視神経乳頭は直径約1.5㎜のまあるい形をしています。
正常な眼では視神経乳頭の陥凹は中心にあり浅いです。
陥凹とはへこんでいるということ。
「正常より視神経のへこみが深く、異常な形ですよ。」という状態が視神経乳頭陥凹拡大ということになります。
へこみが深いと何の病気が疑われるかというと、それは「緑内障」です。
つまり、視神経乳頭陥凹拡大があると言われたあなたは緑内障の疑いがあるのです。
視神経乳頭陥凹拡大は治るのか?
「去年はひっかかったのに、今年は大丈夫だった!」
「治ったんだ!」
と思ったあなた。
それは違います。
残念ながら、視神経乳頭陥凹拡大は治りません。
緑内障が進行して陥凹が深くなっていくことはあります。
が、深かったものが浅くなるということはありません。
ごめんなさい(>_<)
1度でも視神経乳頭陥凹拡大でひっかかった経験がある方は、健診のたびに、一生続くと思っていてください。
ただ、視神経乳頭陥凹拡大の段階ではまだ病気ではありません。
「緑内障」決定ではないので精査をしましょう。
眼科で精密検査を受けたら、まだ緑内障ではなかった!ということは多々あります。
健診でひっかかることは、「眼科で精査を受けましょう」というきっかけですので、ひっかかった方は面倒くさがらずに眼科へ行きましょう。
判定する医師によって結果が異なる
視神経乳頭陥凹拡大が治らないのであれば毎年ひっかかるはずです。
なのになぜ、今年は大丈夫だったのか?
それは判定する医師によって微妙に結果が違うことがあるから。
はっ?どういうこと?
なんで、結果がちがってくるの?
視神経乳頭陥凹拡大は医師が眼底を直接診るか、眼底写真を撮って判断するか、です
※ちなみに、うちの眼科の健診は眼底写真で判定しています。
明らかにへこんで見えるものは視神経乳頭陥凹拡大です。
ですが、微妙な形も中にはあるのです。ボーダーライン的な。
正常にも見えるし、深くも見える的な。
そんなときに、医師の考え方によって判定がかわります。
- ボーダーラインは厳しめに判定してすべてひっかける医師
- まあまあ正常にも見えるからとあまめに判定する医師
微妙な形のときに判定がわれます。
どちらがいいかはわかりませんが、機械ではなく人が判断するのでそこに個人の考えが入ってしまうのはある程度はやむを得ないです。
健診は同じ場所 同じ医師が理想
今年は視神経乳頭陥凹拡大でひっかからなかったあなた。
- 健診は同じ場所でしたか?
- 判定してくれた医師は同じでしたか?
- 健診場所は同じでも医師が変わっていたりしませんか?
そういった理由で今年はひっかからなかったのだと思います。
治ったわけではありませんので、あしからず。
なので、理想を言えば毎年同じ医師に判定をしてもらうのがベストです。
が、健診で医師を選ぶことは難しいでしょう。
そんなときにはかかりつけの眼科にいきましょう。
これが1番確実です。
同じ医師に診てもらえますし、毎年のデータがカルテに蓄積されていきます。
視神経乳頭陥凹拡大があるあなたはかかりつけの眼科をもちましょう。
そして、健診でひっかかってもひっかからなくても、眼科で定期的に検査をしましょう。
近視の目は視神経乳頭陥凹拡大でひっかかりやすい
近視の強い眼は緑内障になりやすい眼です。
近視が強く、40歳以上であるあなたは何も自覚症状がなくとも眼科で精密検査を受けることをおすすめします。
緑内障は自覚症状のない病気ですので早期発見が難しいのです。
かくいう私もド近眼でもうすぐ40歳。
精密検査が必要になる年頃です。