コンタクトの怖い話

眼鏡・コンタクトのこと

そのコンタクトレンズ 安全なものですか?

コンタクトレンズ正しく使用していますか?

今はカラーコンタクトレンズ(カラコン)がドラックストアや雑貨屋、ネットで簡単に手に入れることができます。コンタクトレンズは「高度管理医療機器」であり、医師の指示がないと買えない決まりがあります。
なぜ、コンタクトレンズが普通に誰でも買えるようになったのか…謎です。

現在、おしゃれアイテムとしてカラコンが若い世代を中心に当たり前のように使われています。

でも、待ってください!!そのカラコン安全なやつですか?

「可愛く盛れたからOK♪」「ちゃんと見えているからOK♪」ではないですよ。
ネットで買えるカラコンは大丈夫なヤツではないですよ。

コンタクトレンズを合わせるにはさまざまな検査をして、コンタクトを装用しても大丈夫な目なのか検査する必要があります。

コンタクトレンズを装用するまでのながれ

コンタクトレンズを装用するための検査をいくつか紹介します。

屈折検査

遠視、近視、乱視をチェックし、コンタクトの度数を決めます。
眼鏡の度数の決め方とコンタクトレンズの度数の決め方は違います。見えているからと言って適当な度数でネットで注文はダメですよ。

角膜曲率半径検査

角膜(黒目)のカーブをチェックし、コンタクトレンズの大きさを決めます。
目の形とコンタクトレンズの大きさが合っていないと、角膜は酸素不足になりますよ。

涙液分泌機能検査

涙の量をチェックし、ドライアイの有無を調べます。
ドライアイがあるとコンタクトレンズは不向きですし、涙の量が少ないひとはうるおいたっぷりのレンズを選択する必要があります。

角膜内皮細胞検査

角膜の細胞の数をチェックします。数が少ないとコンタクトは不可です。

細隙燈顕微鏡検査

角膜に傷や病気がないかチェックします。コンタクトレンズをつけても大丈夫な眼なのかを医師に判断してもらいます。

さまざまな検査をしてからコンタクトレンズを合わせていきます。

検査の後はコンタクトの着脱の練習、ケアの仕方等みっちりと指導させていただきます。

見た目重視で、その辺で適当に買ってすぐに装用できるものではありません。
不適切なレンズを使い続けていると目にさまざまなトラブルが起きます。超怖いですよーー!

主なトラブルを紹介します。

膜に傷がつく

超痛いですよー(>_<)
角膜は痛みに敏感なので、キズがつくと涙ボロボロで目をあけているのがつらくなります。

角膜にバイ菌がつく

角膜感染症をおこし、黒目が濁って視力低下がおきます。これもまた痛いです。
目は真っ赤に充血するわ、メヤニは止まらないわ、涙はでるわで大変です!
やっかいな物に感染すると入院でがっつり治療が必要になったりしますよ!

角膜内皮細胞が減少

黒目が濁ってきたり、将来白内障の手術ができなくなる可能性があります。
これは自覚症状がないです。眼科で検査しないとわかりません。
(私も長いことコンタクトを使用していたので、内皮細胞ちゃん減ってきています(T_T)。内皮細胞の大事さがわかっているので、コンタクト止めました。)

角膜に血管が侵入してくる

本来、角膜には血管はありません。透明な組織です。
コンタクトレンズが正しく使用できていないと角膜は酸素不足になり、それを補うために血管が角膜に侵入してくるのです。
透明なところに血管が入ってくるので、見にくくなりますよ。

 

「自分の目だったら…」と上記のようなトラブルを想像すると、恐ろしくて、とてもじゃありませんが市販のカラコンをつけようとは思いません。
カラコンでのトラブル症例もたくさんみてきました。
眼科で働けば、働くほど自分の眼は大事にしようという思いが強くなります。

安全なカラーコンタクトレンズを使いましょう。

ただ、「カラコンが絶対ダメ!」と言っているわけではありません。
眼科で定期検査を受けて、コンタクトの正しい知識を持ち、安心・安全なコンタクトを購入して欲しいのです。

そして、自己管理をしっかりできれば問題ありません。

眼科でもそこそこ盛れるカラコンはあります!

コンタクトレンズは目の中に入れる異物ですので、安心・安全なものを使用してください。
自分の眼は自分で守りましょう。

こればっかりは若さは関係ありません。いつどこでトラブルが起こるかはわかりません。
「私は大丈夫。」ではないです。

無知ほど怖いものはないです。

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