眼鏡を合わせるとき注意すべき2つのこと

眼鏡・コンタクトのこと

眼鏡を合わせるとき…

眼鏡を作りたくて、眼科に眼鏡の処方せんを希望して来る患者さんがいます。
その場合、通常の視力検査より時間をかけて検査をしていきます。
眼鏡合わせをしていると、よく患者さんに言われることがあります。

「もっと度を強くできませんか?」
「度を強くする⇒よく見えるようになる。」と思っている患者さんが多いです。

また、高齢者に多いですが、
「もっと見える眼鏡はありませんか?」
「眼鏡をかければ20代の頃の見え方になる。」と期待している患者さんもいます。

が、眼鏡でも難しいことがあります。
今まで眼鏡とは無縁の生活をしてきた人にとって眼鏡は未知のことと思います。

今回は、眼鏡合わせるときに注意したい点について書いていこうと思います。

度を強くすると見えるようになるのか?

「もっと度を強くできませんか?」

残念ながら、度を強くしても見え方が良くなるわけではありません。
すいません(;^ω^)

視能訓練士は視力がでるベストなレンズを選択しています。
そこから、かけごこちや用途に合わせて微調整をしていきます。

あくまでも、微調整です!

ベストなレンズから度を強くしても見え方は良くなりません。
逆に見にくくなります。
「もっとよく見えるようにしたい。」という気持ちはよくわかります。
でも、度を強くしても見え方は良くなりません。

ヘタに度数を強くすると疲れ目(眼精疲労)の原因にもなりますので適切な度数で装用するようにします。

眼鏡に対して過剰な期待は禁物!

「もっと見える眼鏡はありませんか?」

また、「眼鏡をかければ見えるようになる。」と期待して来院する患者さんがいます。
が、病気があれば眼鏡をかけても視力を出すことは難しいのです。

眼鏡は補助具です。
患者さんの持っている視る力を補助する道具です。

白内障や黄斑変性などの病気があり、その病気の影響で視力が低下している場合、眼鏡で見え方を良くすることには限界があります。
患者さんの能力以上のことは眼鏡ではできません。

視力低下の原因の病気をしっかりと治療し、落ち着いたら眼鏡を合わせるようにしましょう。

眼鏡にも限界があります。

上記、2点のことを理解していただくのがとても難しいと日々感じます。

「度を強くすればもっと見やすくなる」
「眼鏡をかければ見える」ではないのです。

短い検査時間の中で、精一杯説明はしますが…やっぱり難しいですよね…。

視能訓練士もより見やすくなるようにと、レンズを様々組み合わせてみますが眼鏡にも限界があります。

ご了承ください。

 

 

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