子どもにメガネはかわいそう?
街で眼鏡をかけている子ども(赤ちゃん)を見かけたときに
「あんなに小さいときから眼鏡をかけさせられててかわいそうー。」
「もう少し、大人になってからかければいいのに…。」
なんて思ったことありませんか?
あんまり気にしたことはなかったですかね?
「右も左も分からないのに眼鏡なんて…」と思いの方へ。
子どもはかわいそうではありません。
むしろ眼鏡が必要だと早期にわかって、早期にかけられているので良いことなのです。
「眼鏡=かわいそう」ではありません。
視覚の感受性期間
これは視力の発達に関わってきます。
視力は1歳半~8歳くらいまでに発達し、その後は伸びません。
視覚の感受性期間といいます。
この時期に視覚(視力)が発達します。
この時期に適切な治療をしないといけないのです!
8歳頃までに視力( 1.0 )まで達していないと、大人になったときに眼鏡をかけても視力をだすことはできません。眼鏡をかけても視力がでないと弱視という状態になってしまいます。(弱視については別で詳しく書きます。)
保護者の方へ、お願い
眼科で「眼鏡が必要だ!」と言われた小さい子をもつ保護者の皆様へお願いがあります。
子どもが嫌がっても眼鏡を常にかけさせるようにしてください。
特に遠視や不同視(俗にいう、がちゃ目)と言われている場合は必ずです。
もし眼鏡を嫌がる場合は何で嫌なのかを眼科と一緒に考えましょう。
・鼻あて、耳が痛い?
・見えにくくなるから?(かけ始めにボヤけることがあります。)
・恥ずかしいから?など
嫌だという原因を取り除き、「眼鏡をかけなければならない!」「将来のためなんだ!」「今じゃなきゃダメなんだ!」ということを伝えましょう。
たとえ子どもが小さくても理解してくれる場合があります。
視力は8歳頃までが勝負です。
8歳までしか発達しません。
視力を正しく発達させ、視力を守るためには適切な眼鏡の装用と保護者の協力が必要不可欠です。
弱視になると…
視力がでない弱視になってしまうと、程度にもよりますが、視覚支援学校への進級も選択肢に入ってきます。普通学級では勉強にさしつかえることがでてきますので。
将来、運転免許の取得が困難になる場合があります。
将来、希望する職業に就けないことがあります。
子どもの未来の選択肢を閉ざさないようにしたいものです。
眼鏡の装用は保護者の理解・協力が不可欠です。
保護者の皆様のご協力をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
☆個人的な思いですが…
遠視の眼鏡(凸レンズ)を装用している子どもは可愛く見えて好きです(*^_^*)
凸レンズの効果で目がクリクリっと大きく見えるため、元々が可愛いのにさらに割り増しで可愛くみえるのでズルいと思います。
遠視の眼鏡の特権です。
私、近視の強い眼鏡(凹レンズ)を装用しているので、もともと小さい目がさらに小さくみえるので悲しいです(T_T)