眼科で毎回視力検査する意味 そんなに必要あります?

検査のこと

眼科行くと毎回検査するよね~

「毎回毎回、検査する意味はあるのか?」
「見えているから検査しなくていい。」
「前と変わりないから…」
「ものもらいだけ見て欲しい」
「薬だけ貰えれば大丈夫です。」

と、いろいろ言い診察前の検査をやんわり拒否する患者さんがいます。

必要があって、意味があって検査をしています。
今回は検査の必要性について書いていこうと思います!

眼科の一般的な流れ

①  問診

眼科に来た目的を確認します。主訴の確認です。
目がかゆい、赤い、痛い、見にくい、眼鏡を作りたいなど、いろいろあります。
初めての患者さん(新患)は、その他に今までの治療経験やら体の病気の有無などを確認します。
定期的に通院している患者さんや初めてではない患者さん(再来)にも、変わりはないか簡単に問診をとります。

②  検査

視能訓練士が視力検査、眼圧検査をします。
その他、医師から検査指示が出ているときはその検査もしていきます。

③  診察

医師による診察になります。病気の有無のチェック、目薬の処方などをします。
何かの病気が疑われたり、診断上必要な検査があればまた追加で検査になります。

 

どこの眼科も大体同じような流れだと思いますが、診察の前に検査をします。
が、②の検査が必要でない、したくないと思っている患者さんが結構います。

検査を拒否されるのは非常に困ります。
診察をする上で医師が必要と判断し、指示を出しています。
視能訓練士が勝手に検査をしているわけではありません。

上記で書いたような理由で検査を拒否する患者さん、検査にご協力をお願いします。

検査の目的は?

きちんと目的があって検査をしています。

視力がでるのか?

視力が両眼1.0がでるのか、でないのかを確認します。
1.0がでない眼は何かしらの病気が疑われます。病気を早期発見するための視力検査です。
患者さん自身の「見えているから大丈夫です。」は、あてになりません。

眼は2つあります。
片眼が見にくくなっていても、人の脳は賢いので気づきにくくしてくれます。
補正をしてくれ、見えていなくても見えているような錯覚にしてくれます。
眼科で視力検査をして、初めて片眼が見にくくなっていることに気づく患者さん、結構いますよ。

 

眼圧が高くないか?

眼圧が高いと緑内障が疑われます。緑内障はほとんど自覚症状はありません。
血圧 のようにどこでも測れるわけではなく、眼科でしか測れません。
眼圧が正常範囲を超えていても患者さん自身は気付くことはできません。
検査をするしかないのです。緑内障は早期発見・早期治療をしなければなりません。

視力、眼圧は変動する。

1回の検査結果が絶対値ではありません。
眼圧は時間によって変わったり、日によって眼圧が変わったり、薬の副作用で変わったり、と変動するものです。
視力も本人の体調や、やる気によって変動します。

どちらの検査も絶対の値はありませんので、初診時に1回測定したからOKというものではありません。

変わりがないことを確認する。

きちんと見えていることを確認し、眼圧が高くないことを確認し、記録(カルテ)に残しておくことが大事なのです。
「変わりがない」ということも大事な結果です。
自己申告の「大丈夫です。」だけでは正しい治療ができているか判定できません。

きちんと他覚的に測定し、記録しておくことで経過をみていきます。

よろしくお願いします

ただ闇雲に検査をしているわけではありません。1つ1つに目的があります。
自覚的に変化がなくても、他覚的にみると変化していることもあります。

毎回毎回、検査が面倒臭いと思っていても、最低月1回は検査をするところが多いと思います。視能訓練士の大事な仕事ですので、嫌がらずに検査のほどをよろしくお願いします。

 

 

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