眼底検査とは?
眼底検査をやったことありますか?
瞳をひろげる目薬をつけ、瞳孔(黒目)をひろげて目の奥(眼底)を診る検査です。
経験したことのある人は診察後も数時間続く、どーしようもないまぶしさ、見にくさに苦労したと思います。
眼科に来院する患者さん、全員が必ずやる検査ではないです。
選ばれし?患者さんが対象になります。
眼底検査をする病気はどんなのがある?
主な対象は飛蚊症、糖尿病、物が歪んで見える(黄斑変性)、網膜剥離等になります。
白内障や緑内障でもおこないます。
眼底は人間の体の中で唯一血管を直接観察することができる器官です。
血管の状態を見れるってすごくないですか?
高血圧や動脈硬化の変化もチェックすることができます。
もし、診察時に眼底写真を撮影しれいれば、自分の血管をみることができますので、よく医師の話を聞いてみてください。
なぜ瞳をひろげなければならないのか?
診察時にまぶしい光をあてながら眼底を診ます。
そうしなければ、眼底は診察できないのです。
瞳孔は光に反応して大きくなったり、小さくなったりします。
瞳孔が小さいと眼底の見える範囲が狭く周辺部まで診察することができません。
なので、目薬をつけ光をあてても瞳孔が小さくならないように強制的に瞳孔を広げます。
「散瞳」といいます。
散瞳した状態はいつまで続く?
一般的に使われている散瞳薬は点眼後、約20分で散瞳し、その後5~8時間かけて元の大きさに戻ります。
薬の効いている間は瞳孔が開きっぱなしになるのでとてもまぶしく感じます。
同時にピント合わせの機能も少し麻痺するので近くの物が見ずらくなります。
いつもと見え方が変わるので、散瞳後は車の運転を控えていただくようお願いをしています。
やっかいな検査ですが、大事な検査なので対象の方は覚悟を決めて来てください。
家族に付き添って来てもらってもかまいません。
そして、帰るときは気を付けてお帰りください。
サングラスを装用してもいいと思います。
※健康診断でも眼底検査がある場合があります。
健診の時の眼底検査は写真を撮っての写真判定のことが多いと思います。
写真では眼底の見える範囲が限られるので簡易検査になります。