白目が真っ赤になったら…結膜下出血のはなし

病気のこと

白目が真っ赤になる

「朝起きたら目が真っ赤‼︎大変だーーー!急いで眼科に行かないとー。」とか、
「目が赤くなっているよ!」と指摘されたり…、
という経験ありますでしょうか?

「何ともないのに、鏡を見たら白目が真っ赤に出血してた!」という方もいるかもしれません。

「どんな重症な病気なんだ…?」と不安になった方もいるかと思います。

突然、白目が出血で真っ赤になったもの、「結膜下出血」といいます。

結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)とは…

読んで字のごとく、結膜の下で出血したということです。
白目の表面にある小さな血管が破れて出血した状態です。

ハデに真っ赤になり、見た目がとても悪いです。
結膜は透明な膜なので、どうしても出血が目立ってしまいます。
自分より まわりが心配になるくらいです。

が、しかし、結膜下出血は治療することはありません。目薬ありません。

放置です。

治療法は?

患者さんに「何かすることはないのか?」とよく質問されますが、本当に何もありません。
出血してしまったものは自然に吸収されるのを待つのみです。

気長に待ちましょう。眼帯の必要はありません。

腕や足を強くぶつけた後、皮膚に青アザができた経験があると思います。
それと同じです。
青アザと一緒で自然に治るのを待つしかないのです。

原因は?

結膜下出血の原因は原因不明のものが多いです。

全身疾患から起こる場合があります。動脈硬化や高血圧、糖尿病、貧血等が考えられます。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる人はよく起こしやすいです。

強くこすったり、目をぶつけたあとに起こったり、と外的要因でも起こります。

眼科的な治療はないですが、全身疾患の異常がないかチェックしてみることは大事だと思います。
繰り返し、何度も起こる場合は内科的なチェックをお願いします。

結膜下出血になっても あわてない!

結膜下出血の出血が眼球内部に入ることは無いですし、視力低下の心配もほぼ無いです。
(眼底出血だと視力低下が起こり、治療も必要になってきます。)

見た目は重症っぽくみえますが、眼科的には比較的に軽症例に分類されます。

心配はいりませんので、自然に吸収されるのを気長に待ちましょう。

 

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