コンタクトレンズを正しく使用しないと…
コンタクトレンズを正しく管理していますか?
面倒くさいといって怠ったりしていませんか?
私だけは大丈夫!とか若いから大丈夫!とか思っていませんか?
コンタクトレンズを正しく管理しないと、眼がとんでもない病気になることがあります。
アメーバって聞いたことありますか?
ブログではない方のアメーバです。
理科の時間に習ったことがあるかと思います。
アメーバ(アカントアメーバ)とは、その辺のどこにでもいる原生生物です。
土の中や空気中、水道水の中にもいます。
健康な人が水道水を飲んでアメーバに感染することはありませんが、時に黒目(角膜)に感染してしまうことがあります。
コンタクトレンズユーザーに多い非常にやっかいな重症な感染症になります。
アカントアメーバ角膜炎といいます。
アカントアメーバ角膜炎って?
アカントアメーバ角膜炎とは、角膜のちょっとした傷からアメーバが入り込み強い炎症を起こす疾患です。
症状は、充血、眼痛、涙がでる等、進行していくと角膜が白く濁り、視力が低下します。
早期に適切な治療を開始しないと視力の回復が困難になります。
治療は、感染した部分を削り、擦り取り、抗真菌薬を点滴・点眼します。
入院しての治療になることが多いです。
治るまでには時間がかかり、早くて1ヶ月程度、重症な例では3ヶ月以上もかかり、視力が回復しない場合もあります。
アカントアメーバ角膜炎の初期ではヘルペス性の角膜炎と似ていて、通常の診察のみでは判断するのが難しいことがあります。
確定診断をつけるためには、角膜を少し削り、そこにアメーバがいるのか検出する必要があります。専門の病院にいかないとできません。
アメーバーはどこにでもいます。
コンタクトレンズを正しく管理しないと感染してしまう危険があります。
コンタクトの正しい管理方法
① きれいな手で取り外しを行うこと
基本中の基本です。
汚れた手でレンズや眼を触ると何かしらのバイ菌に感染する危険があります。
② レンズをこすり洗いすること
1日使い捨てタイプのコンタクトレンズ以外は、レンズを外した後、必ずしっかりとこすり洗いをし、汚れを落としましょう。
③ 専用の消毒液、保存液を使用すること
水道水で洗ったり、保管したりする人がいますが、ダメです。
しっかりと専用の保存液を使用しましょう。保存液をつぎ足しで使用するのもダメですよ。
④ 保存ケースは清潔にしておくこと
ケースは水道水でよく洗い、しっかりと乾燥させるのが大事です。
汚れが蓄積していくので、定期的にケースを交換しましょう。
そして、コンタクトレンズユーザーは定期的に眼科受診するようにしましょう。
調子が悪いなと思ったらレンズは入れず、眼鏡で過ごしましょう。
視力は大事ですので、コンタクトレンズトラブルなんかで視力を失わないようにしましょう。コンタクトレンズなんかのせいで、視力に悪影響をおこさないようにしましょう。
正しく管理、使用すれば視力は守れます。