両眼視をするための5つの条件 2つの眼を正しく使うために

目のこと

人の眼は2つある

人間は2つ眼があります。
その2つの眼を正しく同時に使用することは、当り前のことのように思えます。

が、そうではありません。

眼を正しく使用するためにはいくつか条件があります。
条件が揃っていれば正しく両眼を同時に使用することができ、正しく両眼を使用することで遠近感や立体感を得ています。

視能訓練士は眼を正しく使用させるための条件を整えるのが仕事になります。

正しく両眼を使うことを両眼視(りょうがんし)といいます。

両眼視をするための条件

①視力に左右差がないこと

いわゆる、がちゃ目の状態だと両眼視をするのが難しくなります。
がちゃ目の人は適切に眼鏡で矯正する必要があります。

左右の眼の見え方をそろえることが大事です。

② 不等像視がないこと

不等像視とは、それぞれの眼の網膜に映る像の大きさの違いのことをいいます。
これまた、がちゃ目の人におこります。

適切に矯正しないと、左右の眼に大きさの違う映像が入るので、両眼視をするのが難しくなります。

③ 斜視がないこと

斜視とは1眼の視線がズレている状態になります。
視線が揃っていないと正しく両眼を同時に使うことはできません。

④ 正常網膜対応であること

視力の中心部(中心窩)が左右の眼で共通した位置づけの感覚を持った関係でなければなりません。

ちょっと、何言っているかよくわからないと思うので、スルーしてください。

⑤ 網膜に視細胞があること

以上、5つが条件となります。よくテストに出ます!

「見る」って簡単じゃない

2つの眼をただ開けているだけではダメなのです。
条件がそろって両眼視ができるのです。

「眼って、視力だけじゃないの?」とお思いのあなたっ!

実は眼は奥が深いのです。

両眼視は9歳頃までに完成します。

それまでに条件を整えておかなければ、立体感を得ることは難しくなります。
3歳児健診や就学時健診など、視力や斜視のチェックの機会がありますので、きちんと受けましょう。

よくわからないときは視能訓練士に相談ください。

時代は2Dから3Dの映像に発展しました。
両眼視ができていないと3D映像を楽しむことが難しくなります。

これからの時代、今まで以上に両眼視、大事です。

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