ものがダブってみえるんだよな~。
これって乱視なのかな?
お月様が2重にみえるのよね…。
これって乱視かしら?
「モノがダブって見える」と訴えて来院する患者さんはけっこう多いです。
ダブりの原因の1つとして考えられるのが、「乱視」です。
乱視って何となく聞いたことはあるけれど、いったいどういうものなのかはよくわからないですよね。
今回は、ダブりの原因、乱視のはなしを書いていこうと思います。
ダブって見にくくて困っているあなた、これを読んだあと、メガネを合わせに行きましょう。
乱視とは?
乱視とは、目の表面の形や白内障などが原因でおこります。
目の形が真ん丸で完全なる球体であれば乱視がない眼になります。
ですが、世の中には完全な球体というものはない?のではないでしょうか。
乱視がある人の目玉のイメージは、ラグビーボールのような形です。
縦のカーブと横のカーブが同じであれば真ん丸で乱視のない眼になります。
ラグビーボールのように、縦のカーブと横のカーブが異なると乱視がおこります。
目玉はラグビーボールほど極端な楕円形ではないですが、縦のカーブと横のカーブとのわずかな差が乱視の原因になります。
よくわからないですよね…f(^^;)
わかりやすく書いたつもりが、逆にわかりにくいかも…f(^^;)
縦のカーブでピントが合うところ、横のカーブでピントが合うところとで、2か所ピントがあうところができてしまい「ダブって見える。」「2重に見える。」という症状がおきます。
乱視はみなさんあります
乱視の程度の差はありますが、ほぼみなさん乱視はあります。
「乱視がない」という目はかなりの少数派です。
なので、乱視があるからといって落ち込まなくても大丈夫です。
私もあります。
軽度の乱視は悪いものではありませんので、安心してください。
乱視の矯正はどうする?
乱視は円柱レンズ(別名:かまぼこレンズ)で矯正します。
この円柱レンズには矯正する方向があります。
「乱視の軸」というものがあり、乱視の角度に軸を合わせ、矯正していきます。
が、うまく説明できないので割愛させていただきます。
(※物理は苦手でして…。)
乱視が強い眼だと眼鏡で完全に矯正するのが難しい場合があります。
慣れれば大丈夫ですが、慣れるまでは弱めの矯正から始めることがあります。
また、乱視が強すぎると、眼鏡での矯正に限界があることがあります。
眼鏡での見え方に満足いかない場合は、ハードコンタクトレンズで矯正するとうまくいくことがあります。
ダブって見えたら…
片目を隠して、あいている方の目で見てダブりがあるようなら、乱視が原因の1つと考えられます。
「ダブって見えて困る。」という症状があれば、乱視の眼鏡を作ってみましょう。
乱視が原因でダブって見えている場合、メガネをかけるとはっきり、くっきり見えるようになりますよ。
乱視はみなさんありますのでご心配なく。
病的な乱視(円錐角膜)もありますが、そのはなしはまたの機会にします。
ダブって見えて困っているあなた、メガネ合わせをしてみてください。