ブルーベリーで視力はよくならない
視力がアップする食べ物といえば…
「ブルーベリー」が、連想されると思います。
でもこれは本当なのでしょうか?
実際は難しいです。
「視力がアップする=眼鏡がいらない、裸眼で見える」というのが一般的に連想される「視力がいい」ということだと思います。
そう考えると、「眼鏡をかけて生活している人がブルーベリーを食べ続け、その後に眼鏡が要らなくなる。」ということはほぼ無いです。
なので、ブルーベリーでは視力はアップすることはないです。
残念ながら…
ではなぜ「ブルーベリーは目がよくなる。」というイメージがついたのでしょうか?
夜間の視力が良くなる!?
調べてみると…
戦争中、パイロットがブルーベリーを食べた後に夜間飛行すると見やすくなることに気付いたそうです。このことがきっかけでブルーベリーと目との関係を調べることになったと言われているそうです。
ブルーベリーと目の関係
でも実際、ブルーベリーは目に良い食べ物です。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンが網膜にある細胞の働きを助けてくれます。
網膜には錐体細胞と杆体細胞があります
錐体細胞
明るい所で働きます。視力や色覚を担当しています。
杆体細胞
暗い所で働きます。光覚を担当しています。
アントシアニンは杆体細胞の働きを助けてくれます。
なので、上記のパイロットは光覚が研ぎ澄まされ、夜間見やすく感じたのです。
杆体細胞の働きを助けることが主な作用になるので、ブルーベリーで視力アップは期待できません。
ブルーベリーは眼精疲労の軽減を目的として摂取すると良いとされています。
アントシアニンはブルーベリーの他、プルーンや柿、紫イモにも含まれています。
目に良いとされている食材
ブルーベリーのほかにも目に良いとされている食材がいくつかありますので簡単に紹介します。
β-カロテン
目の機能・粘膜を正常に保つ働きをします。
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など
ルテイン
紫外線を吸収、黄斑変性や白内障の予防。
トウモロコシ、卵黄、ほうれん草、豆類など
アスタキサンチン
抗酸化作用
鮭、エビ、カニなど
タウリン
眼精疲労の回復
ホタテ、イカ、タコなど
あれを食べたから…と言って視力がアップする食材はありません。
ブルーベリーに過剰な期待はしないようにしましょう。
結局のところ「いろいろな物をバランスよく食べましょう。」という結論になっちゃいます。