眼科で検査したのは誰?視能訓練士って何者??

視能訓練士のこと

眼科で視力検査をしていたのは何者?

眼科に行くと必ずと言っていいほど行う検査に視力検査があります!
その視力検査をしてくれたのは一体誰なのでしょう?看護師さん??お医者さん???

いえいえ違います!検査をしたのは「視能訓練士」というものです。

初めまして……ですかね?聞いたことのない資格かもしれません。
一応、国家資格です。
悲しいことに、まだまだ知名度が低いのが現状です。
ですので、これから頑張っていこうかなと思っとります。

そこで今回は、自己紹介代わりに視能訓練士について書いていこうと思います。

視能訓練士とは?

視能訓練士とは昭和46年に制定された「視能訓練士法」に基づく国家資格を持った医療従事者です。視能訓練士になるには養成校を卒業し、国家試験の受験資格を取得後、国家試験に合格すると視能訓練士になれます。
独学ではなれません。

視能訓練士は眼科全般の検査を担っております。
仕事の内容は医師の指示の下、視力検査、眼鏡合わせ、色覚検査、視野検査、眼底写真撮影、コンタクト合わせ、眼位検査、両眼視機能検査、ロービジョンケア、検診業務等いろいろとやっています。

業務内容は?

多くの検査の種類がある眼科ですが、その中で1番の多く検査をするのは視力検査です。

あの、お馴染みの、ご存じ、黒い輪っかを見て切れ目の方向を答える検査ですね!
眼科は混み合う診療科の1つです。 素早く正確に検査をする必要があります。
患者さんとコミュニケーションをとりつつ、素早く正確に視力測定することは視能訓練士の腕の見せどころかなと思います。
簡単な検査のように見えるかもしれませんが、実は奥が深い検査と思っています。

また、視能訓練士の専門分野として斜視・弱視の検査があります。
斜視は視線のズレのことを言い、眼鏡や訓練で矯正したり、手術にむけての検査をしたりします。

弱視は小児の視力の発達がうまくできていない状態であり、早期発見・治療が必要です。
子ども相手の検査になるので、大人の検査以上に素早く正確に検査する必要があります。
これまた、視能訓練士の腕の見せどころかなと思います。

視能訓練士として働いてみてのホンネ

視能訓練士になってよかったこと

実際に視能訓練士として働いて良かった点
・夜勤がないこと!
・残業も少ないこと!! ですね。
(※残業については施設差があると思います。私は幸いなことに定時で帰れる施設に勤めております。)
基本的にはカレンダー通りの勤務と思います。日、祝はお休みです。
規則正しい生活をおくることができるので、ママになっても働きやすい職種だと思います。

視能訓練士の残念なところ

残念な点は、給料がやや低めなこと。
他の医療従事者と比較すると若干、給料設定が低めと思います。
(※施設差や地域差があります。私の職場はめちゃ低いです(T_T) )

また、視力検査は資格がない人でも検査できちゃうこと。
視能訓練士は「名称独占」であり、資格を持っていなくても検査ができます。
「業務独占」の医師や看護師は資格がないと業務はできません。
専門知識を持った視能訓練士が検査するのがベストなのですが、眼科の検査は資格が無くてもできちゃいます。少人数のクリニックでは看護師さんと協力して検査しているところもあります。

視能訓練士にむいている人⁉

視能訓練士は眼科でしか働けません。眼科で働きたい人にはもってこいです。

注射、点滴できません。
「血は苦手…、でも医療職につきたい!」という人にはいいかもしれません。

眼科は高齢者と子どもが多い科です。子どもが好きな人にも向いているかなと思います。

また、私は理数系が超苦手でした。文系の私でも資格がとれましたので、文系からでも医療職に就けます!(←私の高校は医療職に就きたい人は理数コースを選択する必要がありました。が、私は絶望的に数学ができなかったため文系を選択し、そこから視能訓練士を目指しました。)

最後に視能訓練士あるあるを1つだけ…

初めてパソコンに「しのうくんれんし」と入力し変換すると、死のう訓練し」と変換され若干悲しい気分になります。

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