ちょとしたトラブル発生
先日、患者さんとちょっとしたトラブルがありました。
それが何かと言いますと…
「処方された目薬がジェネリックだった!」ということ。
トラブルというと大げさかもしれませんが、やっかいな案件でしたので記します。
どんな患者さん?
60代の女性。
「目がしょぼしょぼする」とのことで当院を受診されました。
診察の結果、目に大きな異常はなく、軽度の充血のみであり結膜炎の診断でした。
結膜炎の目薬が処方され、帰宅されました。
が、2日後にこの女性から当院に電話がかかってきました。
その内容が…「そちらの病院は患者に許可なくジェネリックを処方しているのかっ!」というもの。
電話対応スタッフ、あたまにハテナマーク???がとんでいます。
何に対してお怒りなのか、さっぱり分からず、よくよく話を聞いてみます。
患者さんの訴えをまとめますと…
・もともと、この患者さんはジェネリックを希望していない方だった。
・薬局でもらう薬剤情報提供書に ❛後発品❜ と記載してあったが意味がわからなかった。家に帰って調べてみるとジェネリックの目薬であることが判明した。
要は、「ジェネリックが嫌いな私に、勝手にジェネリックを処方された。」ということ。
医療機関側からの意見
ここから少しだけ、患者さんの立場をムシして病院側からの意見を書いていこうと思います。
そんなにジェネリックが嫌なのであれば、ちゃんと意思表示をする必要があると思います。
国は、「ジェネリックに変更できる場合は、積極的に処方しましょう。」という動きをしてます。医療費削減のためですね。医師や薬剤師は、国の指導のもと、薬を選んでいます。
ジェネリックを処方することは問題ないのです!
診察で一人一人に「薬は先発するか?後発にするか?」確認するのが理想と思います。
が、現実は無理です。
強い希望があるのであれば、やはり意思表示が大事と思います。
今回の件の残念ポイント
この患者さん、薬局で薬剤情報提供書をもらったときに❛後発品❜ということが記載してあることに気がついていました。
なので、その場で問い合わせなり、処方せんの再交付などができていれば良かったのにと思います。「ジェネリック」という言葉だけを知っていて、「後発品」という言葉を知らなかったということ…、ただただ残念の一言です。
ジェネリックという言葉をどういう意味でとらえていたのかが気になります。
今後の対策
このような1件があり、作戦会議をひらきました。
今後の対策として、やったこと。
問診票の内容を少し変更しました。初診の患者さんに書いてもらうヤツです。
その問診表に「ジェネリック医薬品を希望されますか?」の項目を付け加えました。
だいたいの患者さんは「どちらでも」と答えてくれています。
今までは全く気にしていなかったのですが、この問診票のおかげで、患者さんの意思がわかり、おもしろいなーと思います。
患者さんへ
よっぽどの強いこだわりがある方はどんな内容であれ意思表示をお願いします。
訴えていただかないと気づきませんし、わかりませんので。
よろしくお願いいたします。