メヤニがでる
「メヤニがでる」子どもから大人まで多くの人がこのように訴え、眼科に来院します。
「今朝起きたらメヤニで目があかなかった。」と急いで来院する患者さんもいます。
子どもが急にメヤニをだすと「急いで眼科にいかなきゃ!」と保護者の方は思うかもしれません。メヤニは汚いし、誰かにうつしそうなイメージもあるかと思います。
眼科に来ていただくのは全くもって問題ありません。
が、メヤニだけなら様子をみていても大丈夫な場合もありますよ。
そもそもメヤニとは?
メヤニは眼脂(がんし)といいます。
白目の充血を伴い、結膜炎の症状の一つです。
メヤニは涙が乾燥したもの、黒目の表面の剥がれ落ちた細胞、ゴミや塵などが含まれています。
メヤニがでるといっても、様子をみていて大丈夫なものと治療が必要なものがあります。
子どものメヤニでどんな時に眼科を受診したらよいのか、ざっくりとした目安を書きたいと思います。(大人の場合は自己判断で受診してください。)
様子を見ていても大丈夫なパターン
起床時のみのメヤニ
朝起きたらメヤニで目があかないくらい多くても、まずは顔を洗ってください。
洗顔後、眼をチェックし白目の様子を観察してください。
白目が赤くなければ(充血なし)大丈夫と思います。
カサカサとしたメヤニで朝以降でてこなければ大丈夫かなと思います。
心配であれば受診しましょうパターン
風邪をひいていてメヤニが増えた。
鼻詰まりの風邪のとき、メヤニが多くでることがあります。
涙がうまく鼻に抜けることができずメヤニとなってしまいます。かなりの量のメヤニがでたりするので、周りから眼科へ行くよう言われるかもしれません。
充血(白目が赤い)が無ければ他人に移す可能性は低いと思います。
風邪を早く治すことでメヤニも改善すると思います。
眼科受診しましょうパターン
メヤニが止まらず、白目が赤い。
充血(白目が赤い)していてベタベタとしたメヤニが止まらない場合ははやり目の可能性があります。
ウイルス性の結膜炎であり、とても感染力が強いです。
他人にうつるので、保育所、幼稚園、学校、プールはお休みです。
眼科へ行き、目薬をもらい、しっかり休んで治しましょう。
メヤニを拭いたティッシュは放置せず、袋にしっかりと入れて処理しましょう。家庭内感染しないよう注意です。
メヤニがずっと止まらない。
乳幼児の場合、鼻涙管閉塞症といって涙が鼻に抜けるところが詰まっていてメヤニが止まらないことがあります。
鼻涙管が開通すればメヤニは落ち着きます。
鼻涙管が自然に開通することもありますが、治らないようであれば、鼻涙管が通るように処置をしたり、手術になることもあります。
眼科で診てもらいましょう。
心配なときは眼科へGO
メヤニの治療は抗菌薬+充血があれば炎症止め、かゆみがあればかゆみ止めが処方されるかと思います。
何でもないただのメヤニか、病的なメヤニかの目安を書いてみましたが、心配で自己判断できないときは眼科に行きましょう。
メヤニがでるとわずらわしいですので、点眼で改善させましょう。