100均の老眼鏡でも見えればOK!

老眼のこと

100円ショップの眼鏡はどうなの?

老眼鏡(※最近ではリーディンググラスとも呼ぶようです。)は、眼鏡屋さんだけでなく、ホームセンターや本屋さんなどでも売っています。そして、100均でも買うことができます。

100円の眼鏡ってどうなんだろう?と思うかもしれません。
あまりにも安すぎて、信用できない感じがするかもしれません。

が、100均の眼鏡(老眼鏡)だってバカにできません。100円だろうが、数万円だそうが眼鏡は眼鏡です。

実際に装用してみて不自由なく見えるのであれば100均の眼鏡を使用して良いと私は思っています!
日常の検査中、患者さんに勧めることもあります。

100円眼鏡をすすめる基準

私が患者さんに100均眼鏡を勧める条件は3つ。

① 目の度数が左右で差がないこと。

がちゃ目の人にはすすめません。
右眼、左眼がだいたい同じ度数であること。

② 強い乱視がないこと

100円眼鏡には乱視は入っていませんので、強めの乱視がある人にはすすめません。
軽い乱視であれば、すすめることもあります。

③ 市販の度数でまかなえること。

100円眼鏡の度数は+1.0~+3.5Dまでだったと思います。
この度数でまかなえる人にすすめます。

以上、3つのことを満たし、近くを見るのが辛くて、老眼鏡を持っていない、という患者さんには100均の眼鏡を勧めてみます。

安く済むなら、安いほうがいいかな~という主婦的感覚です。
そうすると、皆さん、驚かれますが、結構喜ばれることが多いです。

ホントに100円で大丈夫?

「100円で大丈夫なの?」と心配される患者さんもいますが、100円でもいーんです!

試しに使用してみて、良ければ眼鏡屋さんで本格的に作ればいいと思います。
100均眼鏡で問題が無ければそのまま使い続けてもいいと思います。

中には「きちんと眼鏡の処方せんを書いてもらい、眼鏡屋さんで作りたい。」という患者さんもいます。そういう方には無理強いせず、眼鏡の処方せんを医師に書いてもらっています。

眼鏡を作るまでの流れ

実際に眼鏡を作るとなると…
① 視力を測定し眼鏡の度数を決める。
② 瞳孔間距離を測る。(右目の瞳孔中心から左目の瞳孔中心までの距離)
③ フレームを選ぶ。(顔の大きさに合わせ、好みのデザインを選ぶ。)
④ 装用感を調整する。(レンズと目の距離は12㎜。ずり落ちないよう、鼻や耳が痛くならないように調整が必要です。)
という工程があります。

私が100均の眼鏡を勧めることは②~④の工程を全く無視しているので、視能訓練士としてはダメなような気がします。

が、最終的に患者さんが不自由なく使用していれば、「100円でもいいじゃん!」と思ってしまいます。

質がいいのは眼鏡屋さん!

眼鏡屋さんで作る眼鏡は100円眼鏡よりレンズの質が良いと思います。

なので、見え方の質は100円眼鏡の場合、多少落ちるのかなと思います。私は勉強不足なので、レンズについてはあまり詳しいことはわかりませんが…すいません。

が、100円眼鏡も眼鏡屋さんの眼鏡もどっちも凸レンズです。
それでOKと思い、開き直っています。

これからも100均眼鏡でまかなえそうな患者さんがいたら、勧めていくと思います。

100均の回し者ではありませんが…
「安くても近くが見やすくなれば良いのだーーーー!」

 

 

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