角膜内皮細胞とは… 黒目にある大事な細胞のはなし

病気のこと

角膜内皮細胞とはどんな細胞?

突然ですが、角膜内皮細胞って知ってますか?
初めましてで、知らないですよね…。
とっても大事な細胞ちゃんです。
大事な細胞について語っていきます。

なぜ、今回角膜内皮細胞のはなしをしようと思ったのか?

それは、コンタクトレンズの不適切な管理・使用によって角膜内皮細胞にダメージを与えている人が多いからです。

・この細胞を大事にしないと視力が低下しちゃうよ。
・この細胞を大事にしないと角膜が濁っちゃうよ
・この細胞を大事にしないと将来白内障の手術ができないよ。

ということを書いていきます。

その辺の雑貨屋さんやネットで粗悪なカラコンを購入し使用している若い世代にぜひとも知ってもらいたいのです。
とても大事な細胞だということを伝えたく、角膜内皮細胞の話をしようと思います。

角膜内皮細胞はどこにあるの?

角膜は黒目の部分にある透明な膜のことをいいます。
コンタクトレンズをのせる部分ですね。

その角膜は5層から成り立っています。

1番外側から

  • 角膜上皮層(かくまくじょうひそう)→ここにキズが付くとゴロゴロとして痛みを感じます。痛みを感じる神経が通っているのでゴミが入るとめっちゃ痛いです。
  •  ボーマン膜
  •  角膜実質層(かくまくじっしつそう)
  •  デスメ膜
  •  角膜内皮層

角膜の一番内側に位置しているのが角膜内皮細胞です。
この角間内皮細胞には大事な役割があります。

角膜内皮細胞のはたらき

それは、「角膜を透明に保つこと!」ことです。
角膜内皮細胞のおかげで角膜が透明でいられ、良好な視界が得られているのです。
ありがたい存在なのです。
縁の下の力持ち的なヤツなのです。

角膜が透明でいてくれないと、世の中をクリアに見ることができません。
濁った角膜ごしでは世の中をクリアには見ることができません。
黒目が透明であることがとても大事なのです。

そう思うと、角膜内皮細胞の大事さが伝わるかと思います。

角膜内皮細胞よ!
角膜を透明に維持していてくれて、ありがとう!
良好な視力をありがとう!
っていう気持ちになってきませんか?

内皮細胞を大事にしようと少しでも思ってくれましたかね?
そう思ってくれると嬉しいです。

再生能力がない

角膜内皮細胞の残念なポイントが一つあります。

この細胞は一生のうちで数が決まっており、再生はできません。
再生能力がないので、細胞が死んでしまったらそれまでなのです。
残念です(ノД`)・゜・。
なので、大事にしなければならないのです。
傷つけないようにしなければならないのです。

成人で細胞の数の正常値は約3000個/㎟といわれています。
加齢とともにだんだんと減少していきます。
細胞が死んでしまい無くなったところは他の細胞が拡大したり、移動したりして修復していきます。

内皮細胞は6角形でモザイク状に並んでいます。
修復が繰り返し行われると6角形の形はいびつになり、キレイに並んでいたところがぐちゃぐちゃになります。

500個/㎟以下になると「透明に保つ」機能がダメになります。
そして角膜は濁ってきて視力が低下してしまいます。

内皮細胞を大事にしようと思ってくれましたかね?
そう思ってください!

あなたの角膜内皮細胞は大丈夫ですか?

この角膜内皮細胞の検査は眼科でできます。
専用の機械をのぞくだけで、簡単に検査できますよ。

主な検査対象はコンタクト装用者白内障の手術前後の人です。

角膜内皮細胞の数が少ないとコンタクトを使用することはできません。
コンタクトレンズを装用することで細胞の数がさらに少なくなるリスクがあります。

角膜内皮細胞の数が少ないと白内障の手術はできません。
手術をするので少なからず目にダメージがおこります。
白内障を手術したとしても、同時に内皮細胞もダメージを受け、思ったほど視力が回復しない場合もあります。

コンタクトは眼科で合わせましょう

最近はカラーコンタクトレンズが誰でも簡単に手に入るようになりました。
ネットで買って、眼科の定期検査をサボっているあなた!
不適切なレンズ使ったり、不適切な取り扱いで内皮細胞ににダメージを与えている場合があります。

減った細胞は増やすことはできません。

角膜内皮細胞は良好な視力を保つうえで大事にしたいです。
若いから大丈夫と思っていても、大丈夫ではありません。
若くても減少している方もいます。

角膜内皮細胞は死んでしまったら元には戻りません。
増えません。減る一方です。
目にみえないところなので意識しにくいですが、カラコンなんかで目をいじめないで、いたわってあげましょう。

視力が低下するって嫌ですもんね!

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